会社員を辞めて保育士へ 地獄のサービス残業からの脱出!

宮城県在住の佐藤(仮)と申します。
40代女性で保育園の非常勤職員として15年勤務しております。

理工系の大学に入学し、河川の水質検査をする研究室に入りました。その後、環境計量事業(工場排水や浄化槽・工場から排出される大気などの成分を分析し、きちんと処理されているかを確認する事業)の会社に就職しました。

しかし、その会社は激安の金額で入札していて大量の受注をして月80時間を超える残業しても残業代は全く出ることはなく、ボーナスももらえませんでした。しまいには給料日に月給の半分しかもらえない状態にまでなりました。退職後、ふとしたきっかけで保育の道を目指し現在に至ります。

それまでとは全く違う未知の世界に飛び込みましたが、今は毎日楽しく仕事をしております。これから全く違う分野の職業に転職しようとしている方に、私の体験談の中で何か少しでも参考にしていただければ幸いです。

月100時間越えのサービス残業

大学卒業後に就職した会社は従業員8人程度の小さな会社でした。私が大学を卒業した頃は氷河期と言われ就職するのがとても難しい時代でした。今のようにネットでその会社の業績や口コミを調べることはできず、その会社の内部事情は全く分からない状態でした。

その会社は現場チームと分析室チームに分かれていて私は分析チームに配属されました。分析室にいたのは20代半ばの主任、5月にその会社を退職するという30代くらいの女性と私の3人でした。

5月になり主任と私の二人になると仕事量は増えました。分析をしなければならない検体が山ほどあり、連休中も勤務しました。その頃から月100時間を超える残業生活が始まりました。主任から言われた業務をこなしたにもかかわらず、残業の申請をしても主任から却下されサービス残業になっていました。

ボーナス0円と給料半分で退社を決意

毎日夜の10時半まで仕事をしていましたが立ち仕事で休憩時間も夕飯も抜きで仕事に明け暮れていました。当然疲れてきて試薬の量や計算ミスが増えてきます。精神的にも体力的にも疲れて十二指腸炎になりました。

夏季も冬季のボーナスはなく、残業代ももらえず働き蜂のように黙々と働いていました。そして3月の朝礼で副社長から今月は給料の半分しか払えないと言われた時に退職を決意しました。

就職活動

退職後、同じような業種の求人を探しましたが見つからず、かといってどのような仕事をしたらいいのかわからないままハローワークに通いました。最後は給料の半分しかもらえませんでしたし、退職理由も会社都合にはなりませんでした。一人暮らしだったので預金は減っていくばかりです。

焦って再就職先を探していたら、友人から「就職も縁だから、焦らないでその時期を待つものありだと思うよ。」と言われました。確かに就職活動をしていてもピンとくる就業場所はありませんでした。

退職した会社もピンとした感じがしないまま就職してしまった結果退職したので、友人の言うとおり一旦実家に戻ってアルバイトをしながらゆっくり職を探そうと思いました。

子どもとの出会い

地元の小学校で補助員を募集していたので応募してみました。もともと子どもは好きでしたし、ボランティア活動で子どもと遊んだ経験があったのです。その経験が評価されたのか採用されました。

業務内容は6時間のパートで自閉症の子どもの補助でした。自閉症がどのような特徴があるのかなど全くわかりませんでしたが、とにかく子どもとの信頼関係を作りたいと思い、子どもや担任の先生のやり方を観察し、子どもの家族や担任の先生にいろいろ教えていただきました。

自閉症は初めてのことが苦手でコミュニケーションをとるのが難しいという特徴があります。最初のうちは私を拒否して叩いたり、パニックになってしまったりしていました。始めから近い距離からでなく少し離れたところから話しかけることにし、少しずつその距離を近づけていきました。

そして保育の道へ

3か月たった頃には子どもとの信頼関係ができ仕事が楽しくなりました。子どものためにした行動に対して反応があり、仕事にやりがいを感じました。そして子どもに関わる仕事がしたいと思うようになりました。

いろいろ調べて一番手っ取り早そうだったのが、通信教育のある短大に入学して保育士を取ることでした。お金のかかる理工系の大学を卒業させてくれた両親に申し訳ない気持ちでいっぱいでしたが相談してみると「あなたの人生だから」と言って背中を押してくれました。

すぐに願書を出し、パートをしながら保育の勉強生活が始まりました。

教科のテーマに沿ったレポートを書き、本学に郵送して教授に評価をしてもらいます。合格したらその教科の試験を受けます。試験で合格したら単位がもらえるという流れになっていました。

本学で授業を受ける科目もあり、その滞在費などで預金のほとんどがなくなっていました。補助員は契約期間が最長一年だったので、契約終了後はアルバイトを2つ掛け持ちしたりしていました。

そして最短の2年で卒業し、無事に保育士資格と幼稚園教諭免許を取得しました。

現在は保育園で毎日楽しく子ども達と過ごしています。保育の道に進むことをそのことに感謝に気持ちでいっぱいです。

異業種への転職を考えている方へのアドバイス

現在転職活動をしている方や転職を迷っている方にお伝えしたいことがあります。

一つ目は、自分の適性を客観的に分析するということです。
人には必ず得手不得手があります。自分が得意な分野に進んだ方が活躍できる場が増えますし仕事にやりがいを感じることができます。そのためにも自分は何に向いているのかを客観的に見直すことが必要です。

二つ目は、焦らずに仕事を探したほうがいいということです。
給料がもらえないと生活ができなくなるのでどうしても焦ってしまいがちですが、その会社の雰囲気や内部事情を調べて客観的に判断した方がいいと思います。今は口コミサイトなどがあるのでそのようなサイトを活用すると良いと思います。

ただその会社の内部事情は入社してみないとわからない部分がたくさんあります。
入社してどうしても合わないと思ったら、我慢せずに思い切ってまた再就職をするのもありだと思います。

三つ目は、自分で決めた道に進んだ時、どのような結果になってもそれを受け止めるということです。
やってみたけどやっぱり違った。自分には合わなかった。そう思ってもそれは自分がだめなのではなく、きちんと自己分析ができなかっただけです。もう一度自分を見直してやり直そうとする前向きな気持ちになることが大切だと思います。

誰かに言われたのではなく自分で選んだ道ですから、最後まで自分で解決しようとしなければなりません。

転職をするのは容易なことではありませんが、自分が活躍できる会社に出会えることを切に願っております。

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