やっぱり事務の求人って給料が安いんですか?どうして倍率が高いの?

「事務の求人は総じて賃金が低い。」巷でよく聞く、事務は給料が安いという噂ですが、果たして本当に安いのであれば、なぜ事務職が人気のある業種として認識されているのでしょうか?今回は、事務職の求人に関する実態や、人気の理由についてまとめてみました。

よく聞く「事務の給料は安い」という話は本当?

事務職は様々な職種の中でも、給料の額だけで考えるとかなり低いという印象がありますが、今回は、マイナビと国税庁のデータを用いて考えてみました。どうやら、マイナビによって集計されているデータによれば、営業事務・一般事務の平均年収は347万円とのこと。国税庁による平成28年の平均給与額に関するデータを見ると、その年の平均給与額はおよそ420万円となっており、たしかに、全国民の平均年収と比較すれば低い部類に当たります。

全職種の平均年収(平成28年):合計422万円
営業事務、一般事務の平均年収:合計347万円

※明確な記載がありませんでしたが、恐らく事務の平均年収は正社員のデータだと思います。

これを見ると事務の求人の給料が低いということが分かりますが、実際には、少し理由があるみたいです。まず、事務職になる求職者の大半が女性であるということ。これが平均値を下げている大きな理由です。

女性であれば、若いうちの結婚による退職や、出産などによる仕事への影響が出てきますので、男性の割合が多い職種に比べると、平均年収が下がってしまうのは当たり前のことではないでしょうか?また、日本はずっと昔から年功序列の概念があり、継続年数などによって給料に大きな格差が生まれますから、早いうちに退職する機会の多い女性の割合が事務職に多いということで、このような平均年収額になっているのだと考えられます。

事務職の年齢別による平均年収:
20代 平均329万円 男性396万円 女性324万円
30代 平均430万円 男性538万円 女性397万円

そして、マイナビのこのデータを見ると、実は、事務職の平均年収は実際のところ、そこそこの金額ではないか?と考えることもできます。なぜなら、30代男性の平均年収が530万円を超えており、これは、国税庁のデータにある男性の一人当たりの平均給与額を上回っているからです。

1年を通じて勤務した給与所得者に関する主な結果:
一人当たりの平均給与 男性521万円(正規社員・非正規社員問わず)

つまり結論を言うと、事務職は、特別、給料が安いというワケではなくて、若い女性の割合が多いという点から、平均年収が下がってしまっており、事務全体が低賃金だと誤解されてしまう傾向にあるのです。

きちんと継続年数を増やすことで、そこそこの給料を得ることができ、さらに、何か特別な資格を必要としない場合が多いですので、事務職は意外と良物件なのかもしれませんね。もちろん、これはマイナビと国税庁のデータが正しいということ前提の話ですが。しかし、そうなってくると、年齢が若いのならともかくとして、給料の低さを会社に指摘した時に、「事務職だからね~」と言われてしまうことは、給料を支払う側の企業が、その風潮を利用して低賃金で労働させるための口実にも聞こえてきます。

参考情報:
マイナビ 経営企画・管理部門全般 営業事務・一般事務 気になる平均年収サマリー
https://mynavi-agent.jp/helpful/income/category/backoffice_12.html
国税庁 平成28年<1年を通じて勤務した給与所得者に関する主な結果>https://www.nta.go.jp/information/release/kokuzeicho/2017/minkan/index.htm

それでも事務職の求人が人気の理由とは?

いくら事務職の求人が給料の安いものばかりだという風潮があっても、いまだに事務は他の職種に比べて人気があります。夏は涼しいクーラーの効いた部屋でパソコンを使った作業、冬は暖房の聞いた部屋でパソコンを使った作業・・・となれば、わざわざ外に出て暑い日も寒い日も苦労する仕事に比べたら、人気が出てくるのは当たり前なのかもしれませんね。

外をひらすら歩き回るのに疲れました。

当サイトでは、転職を成功させた人たちの体験談を多く掲載しているのですが、その中にある事務職へ転職したケースの一定数が、「営業職に嫌気が差したから」といった理由になっています。営業職はたしかに、どんな季節でも外を歩き周り、自社のサービスなどを売りつける顧客をひたすら探し続けるという仕事内容ですし、ノルマがキツイということからも、事務職へ転職される方が多いみたいですね。ある女性は、周りが男性ばかりで同じように厳しく指導されるのが耐え切れないという話もありました。

今よりも楽な仕事をしたいんです!

こんなことは面接では口が裂けても言えませんが、本音はこれですよね。転職には人それぞれ様々な理由がありますが、「ほかにやりたい仕事がある。」であったり、「給料が見合っていない。」など、「休日が少ない。」といった内容であれば、どれも結局は、もうちょっと条件の良い仕事を選びたいというのが本心でしょう。ずっと続けるのであれば、キツイ仕事なんて嫌ですから。

しかし、事務職の求人は倍率が高くてなりにくいらしい

正社員なら本当は給料もそこそこあって、労働環境も安定している。となれば、事務職を目指したいものでしょうが、やはり、この職種は全体的に倍率が高くて人気なのだそうです。以下、ネット上の事務職に対する求人倍率の実態について調べてきました。

この職種で転職希望をするのは大半が女性で、転職希望者がたくさんいますが、退職者が少なく、求人数も多くないため、自然と転職求人倍率は低下。2016年4月の「オフィスワーク=事務職」の転職求人倍率は0.44倍(昨年同月0.53倍)でした。ここのところ0.4~0.5倍台で推移しており、競争率が高く、仕事が少ない状況が続いていると言えます。

「事務希望の女性」が多すぎるという大問題
URL:https://toyokeizai.net/articles/-/141117?page=2

「事務職って人気だから全くの未経験だとよっぽど求める人とマッチしてなきゃ門前払いだよ」
「保険か銀行かクレカの事務職になりたかったのですが、採用されず…コールセンター運営会社の総合職になりました。が、やっぱり嫌だったので結婚して辞めて事務パートになりまひた。」
「事務職は派遣が多いからもし正社員で見つけてるなら大変かもね」

事務職諦めた人 | ガールズちゃんねる – Girls Channel –
URL:http://girlschannel.net/topics/480654/

「たとえば、50人規模のITの中小企業を例に考えていきましょう。経営者クラス:5名 管理職クラス:10名 現場の従業員:35名 さて、この中に事務職をしている人は35名のうち何人くらいだと思いますか?あなたがこれまでに働いてきた会社から答えてみて下さい。私の経験だと、50名規模の事業所であれば、1~3名です。職場によっては、ひとりで事務職を全部こなしている方もいました。採用枠が極端に狭いのがこの事務職です。」

事務職を志望する人の本音と有効求人倍率が0.25倍という真実
URL:http://mu-syoku.com/occupations/jimu/wall-of-employ

女性からの人気が尋常ではないそうで、さらに事務職の採用枠は非常に狭く、また、派遣の人たちにも事務の仕事は人気のようですので、特に未経験ともなれば、正社員で事務職を目指すことは、なかなか茨の道となりそうです。

どうすれば事務職として働くことができるのか?

現状ですと、例えば転職エージェントを活用して片っ端から事務職の求人に応募するといったことぐらいしか私は思いつきません。転職エージェントの取り扱い求人数は目を見張るものがあり、最大手の場合は、公開求人・非公開求人の合計が10万件以上といったところもありますので、それらのサービスを複数活用することで、通常では考えられないほどの選択肢を持つことができるでしょう。

営業から事務になりたい場合

これまで営業職といて働いてきた人が、事務職になりたい、事務の求人を探しているといった場合には、過去に書いた以下の記事を参考にしてみてください。営業で培ったスキルを活用することで、他の人たちよりも有利に進められるはずです。パソコン関連の資格の取得も視野に入れましょう。

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